成人の発達障害外来(ADHD/ASD外来)
当院では、成人の発達障害、大人の発達障害を取り扱っています。
このページの内容と、「発達障害診断に関する注意事項」「発達障害の基礎知識」についても必ずご一読願います。
◆ 発達障害外来の方は、初回より自己記入式検査を数種類おこない、2回目の来院時にある程度の傾向について結果をご説明できます。
◆ 主治医の判断で、対面検査を追加する場合がございます。
成人の発達障害 ~基本的な治療内容~
外来(投薬治療) + 対処法を学ぶトレーニング (心理社会的治療)を目指しています。
発達障害は脳や神経系の障害であるため、障害そのものを治療することは困難と考えます。発達障害は生まれつきの「特性」 です。この「特性」に対する治療方法として、当院では 薬物療法(外来) とトレーニング (心理社会的治療) を組みみ合わせ、発達障害に対する治療を行い、発達障害による生きづらさや困難を軽減していきます。
皆さんが、家庭内や社会で生活することが困難にならないように、サポートしてまいります。
外来(投薬治療)について
発達特性のためにご本人に大きく不利益をあたえている場合、薬を処方することがございます。
薬物療法は 症状を根本から治すものではなく、一時的に症状をやわらげるものであり、薬だけに頼るのではなく 自己回復力を高めたり対処法を学んでいく、心理社会的なサポートと併用していく必要があります。
薬物療法について
注意欠如・多動症(以下、ADHD)には、多動性・衝動性・不注意といった中核症状(障害の基本的な症状)への効果が認められている薬があります。しかし、自閉スペクトラム症(ASD)や学習障害(LD)の中核症への治療薬は 現在のところはまだありません。この場合は、ショートケアなどで対処法を学ぶ、自分に適した環境に身を置く(調 整していく)為の情報を収集する等の心理社会的サポートが有効となります。
また、ADHD の薬物療法で使われる薬には、特別な登録を受けた医師でないと処方できない薬もありますが、当院 でも処方が可能です。
悩みに対処する方法を学ぶ
①対処法を学ぶトレーニングを行う
対処法を学ぶトレーニング (心理社会的治療)とは、特性を理解し、生活の質を向上させるためのものです。
当院では集団療法と個別対応の、下記の2種類をご紹介いたします。
《集団療法》
発達障害支援のショートケア
当院では、集団療法の「発達障害支援ショートケア ぶどう の樹」では様々な専門プログラムをご用意し、下記の様なお悩みに対処する方法を学ぶことが可能です。
当院は、厚生労働省から委託を受けて昭和医科大学が開発した「成人発達障害専門プログラム」の研修を修了し、支援医療機関として認められた機関です。
| 健康保険、国民健康保険(3割負担) | 1,110円 ~ 2,100円程度 |
|---|---|
| 自立支援医療(1割負担) | 370円 ~ 700円程度 |
- 対人関係の悩み:コミュニケーションが上手くいかない、自分の気持ち・行動をコントロールするのが苦手
⇒ASD グループ(ソーシャルスキルトレーニング) - 時間や締切りなどの管理ができない
⇒ADHD グループ(時間管理プログラム)
- 不注意・多動性・衝動性をコントロール
⇒ADHD グループ(セルフマネジメントグループ)
《個別対応》
提携先のきしろ心理相談室での臨床心理士による対応
自費となります。 詳細はこちら
②自分の障害について知る
「自分の障害について知る」ということも、とても大切です。発達障害は、見えにくくわかり辛い、その為、「診断がとても難しい障害」と言われており、同じ「発達障害」と いう診断名がついていたとしても、その特性は一人ひとり異なります。 そのため「自分の障害特性」を理解していないと、特性による苦手なことへの対策ができず、同じ失敗を繰り返し す為、自信を失ってしまいます。幼少期から失敗経験を重ねてしまい、自分を否定的に捉えてしまうこともありま す。まずは自分の障害について知り、障害特性へのセルフケアの方法を習得することで、特性による困難さを軽減 することに繋がります。
当院では集団療法では「ショートケアぶどうの樹」、個別ですと「きしろ心理相談室」で これらを学ぶことが可能です。
③環境を整備する
周囲に適切なサポートを求める、合理的配慮をもらい環境を調整する、ということも大切です。
合理的配慮とは障害によっておきる困難さを取り除いたり、周りの環境を整える支援などの提供を学校や企業側に 求めるものです。障害のあるなしに関わらず誰もが平等に生きることができる社会を実現するために、「障害者差 別解消法」や「障害者雇用促進法」などの法律で「合理的配慮」を提供することが定められています。 ご自分でできる対策もあります。
〈例〉
・指示や伝達事項は口頭ではなく、文書化してもらう
・マニュアルや手順書を活用する
・スケジュールを細かく立 てる
・数量や期日は明確に、指示は具体的にもらう
・ひとつの作業が終わってから次の指示を出す、
・・・など
成人の発達障害外来の初回予約について
当院での発達障害外来では、ご本人が日常生活において困りごとを感じており、その改善を目的として受診を希望されていることを前提としております。
「自分が発達障害か知りたい」「発達障害の相談をしたい」という、「治療をご希望さ れずに傾向を知りたい」という方は、提携している「きしろ心理相談室 (保険適用外 )」での自費検査、カウンセリングとなりますので、そちらへご案内させて頂いております
当院の発達障害外来をご希望される方は、まずはご自分がどこに当てはまるのか確認しましょう。
| 下記に当てはまる方は、提携している心理相談室での対応となります。 |
| ・検査のみを受けたい(自己理解・自己分析を深めたい) |
| ・治療や支援を受けるほどの必要性は感じていない場合 |
| ・進路選択や転職などを見据えて自己分析を行いたい |
| ・社会生活では困っていないが、家族との間で問題になっている |
| 下記に該当する方は、クリニックでの初診お申し込みが可能です。 |
| ・家庭や学校、職場など様々な場面で求められていることに対応することが難しく、診断や治療を受けたい |
| ・配慮や支援の申請をしたい |
| ・薬物療法を希望している |
| ・ショートケアに参加してトレーニングを受けたい |
| ・発達障害からくるストレスでうつ症状や睡眠など、二次的な症状が出ている |
| ・診断書が欲しい、精神障害福祉手帳を取得したい |
| ・未診断だけど、発達障害支援ショートケアを利用したい |
⇒上記に当てはまる方は、まずは問い合わせフォームよりご相談ください
※ 事前にケースワーカーによる聞取りを行います
| 既に発達障害の診断が出ている方 |
| ◎コンサータ服用中で転院を希望 |
| →コンサータ登録医の予約枠を案内いたします※注 |
| ◎他院通院中だけどショートケアを利用したい |
| →まずはご見学からとなります。現主治医の紹介状をご用意のうえショートケアまでご連絡ください |
| ◎セカンドオピニオン希望 |
| →必ず現主治医の紹介状をご持参ください。自費となります(16,500円)。 |
⇒上記に当てはまる方は、まずは問い合わせフォームよりご相談ください。事前にケースワーカーによる聞取りを行います。
※現在、製薬会社より「コンサータ®錠」(メチルフェニデート塩酸塩)につきまして、使用患者数の増加により次回出荷準備に時間を要しているため、十分な在庫が確保できるまで数か月間以上要すると想定しております。
転院とはいえ、当院新規でのコンサータ処方が難しい場合がありますので、ご了承ください。
