大人の発達障害外来(ADHD/ASD外来)
当院では、おもに成人期発達障害、大人の発達障害を取り扱っています
希望される方は、問い合わせの前にご一読願います。
基本的な治療内容
外来(投薬治療) + 対処法を学ぶトレーニング (心理社会的治療)
対処法を学ぶトレーニング(心理社会的治療)とは、特性を理解し生活の質を向上させるためのものです。
発達障害は脳や神経系の障害であるため、障害そのものを治療することは困難と考えます。発達障害は生まれつきの「特性」 です。この「特性」に対する治療方法として、当院では 薬物療法(外来)と トレーニング(心理社会的治療)を組み合わせ、発達障害に対する治療を行い、発達障害による生きづらさや困難を軽減していきます。
皆さんが、家庭内や社会で生活することが困難にならないように、サポートしてまいります。
外来(投薬治療)について
発達特性のためにご本人に大きく不利益をあたえている場合、薬を処方することがございます。
薬物療法は 症状を根本から治すものではなく、一時的に症状をやわらげるものであり、薬だけに頼るのではなく 自己回復力を高めたり対処法を学んでいく、心理社会的なサポートと併用していく必要があります。
対処法を学ぶトレーニング (心理社会的治療)について
◇当院では集団療法である発達障害支援のショートケアで行っております(保険適用)
健康保険、国民健康保険(3割負担) | 1,110円 ~ 2,100円程度 |
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自立支援医療(1割負担) | 370円 ~ 700円程度 |
◇個別をご希望の方は、提携先の心理相談室で臨床心理士による個別の対応もございます(自費)。
ADHD 対処面接 | 3回 26,400円(税込み) |
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発達障害の特性による困難さで失敗経験を重ねてしまい、そのストレスで誘因となって「うつ病」や「双極性障害」 「パニック障害」など別の病気が二次障害として起こってしまうケースもあります。その場合は、ストレスを和らげ るためのお薬や、心を落ち着ける為のお薬、また睡眠を改善するお薬などを処方することがありますので、そちらの 治療から先に始めることが可能です。その場合は通常初診予約でお取りしますので、ご予約の際に、どの様な症状が 出ているか、お伝えください。
薬物療法について
注意欠如・多動症(以下、ADHD)には、多動性・衝動性・不注意といった中核症状(障害の基本的な症状)への効 果が認められている薬があります。しかし、自閉スペクトラム症(ASD)や学習障害(LD)の中核症への治療薬は 現在のところはまだありません。この場合は、ショートケアなどで対処法を学ぶ、自分に適した環境に身を置く(調 整していく)為の情報を収集する等の心理社会的サポートが有効となります。
また、ADHD の薬物療法で使われる薬には、特別な登録を受けた医師でないと処方できない薬もありますが、当院 でも処方が可能です。
心理社会的治療について
I. 悩みに対処する方法を学ぶ
発達障害そのものを治療することは困難です。そのため当院では、集団療法の「発達障害支援ショートケア ぶどう の樹」で様々な専門プログラムをご用意し、下記の様なお悩みに対処する方法を学んだり、困難さを軽減するための (環境調整)を学んだりすることが可能です。
【当院の「発達障害支援ショートケア ぶどうの樹」でのトレーニングの一部】
- 対人関係の悩み:コミュニケーションが上手くいかない、自分の気持ち・行動をコントロールするのが苦手
⇒ASD グループ(ソーシャルスキルトレーニング) - 時間の管理ができない
⇒ADHD グループ(時間管理プログラム) - 不注意・多動性・衝動性をコントロール
⇒ADHD グループ(セルフマネジメントグループ)
※ショートケア利用時は、医療保険(社保・国保)が使えます
【個別の対応をご希望の方】
個別をご希望の方は、提携先の心理相談室で臨床心理士による個別対応もございます(自費)。
ADHD 対処面接 | 3回 26,400 円(税込み) |
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II.自分の障害について知る
「自分の障害について知る」ということも大切です。 発達障害は、見えにくく分かり辛い、その為、「診断がとても難しい障害」と言われており、同じ「発達障害」と いう診断名がついていたとしても、その特性は一人ひとり異なります。 そのため「自分の障害特性」を理解していないと、特性による苦手なことへの対策ができず、同じ失敗を繰り返し す為、自信を失ってしまいます。幼少期から失敗経験を重ねてしまい、自分を否定的に捉えてしまうこともありま す。まずは自分の障害について知り、障害特性へのセルフケアの方法を習得することで、特性による困難さを軽減 することに繋がります。当院では集団療法では「ショートケアぶどうの樹」、個別ですと「きしろ心理相談室」で これらを学ぶことが可能です。
III.周囲に適切なサポートを求める、合理的配慮をもらい、環境を調整する
合理的配慮とは障害によっておきる困難さを取り除いたり、周りの環境を整える支援などの提供を学校や企業側に 求めるものです。障害のあるなしに関わらず誰もが平等に生きることができる社会を実現するために、「障害者差 別解消法」や「障害者雇用促進法」などの法律で「合理的配慮」を提供することが定められています。 例えば、・指示や伝達事項は口頭ではなく、文書化する ・マニュアルや手順書を活用 ・スケジュールを細かく立 てる ・数量や期日は明確に、指示は具体的に ・1 つの作業が終わってから次の指示を出す など
《発達障害外来》 初回予約
当院での発達障害外来では、明らかに生活に支障が出ていて、お薬による継続的な治療 (薬物療法 )、 または薬物療法+ トレーニンを 組み合わせた治療を ご希望の方のご案内が可能です。
「自分が発達障害か知りたい」「発達障害の相談をしたい」という、「治療をご希望さ れずに、傾向を知りたい」という方は、提携している「きしろ心理相談室 (保険適用外 )」での自費検査、カウンセリングとなりますので、そちらへご案内させて頂いております。
当院の発達障害外来をご希望される方は、まずはご自分がどこに当てはまるのか確認しましょう
発達障害の診断をまだされていない方
- 検査のみを受けたい(自分は発達障害なのか?特性を知りたい)
⇒自費検査(提携先の心理相談室で対応が可能です。相談室にお問い合わせください。) - 診断を受けて、外来通院+心理社会的サポートの治療をしていきたい (生きづらさや困難を軽減するためのトレーニング)
⇒発達障害外来 初診予約
※ショートケア、相談室の利用については、初診時にご希望を主治医へお話しください。来院後にご案内いたします。 - 発達障害からくるストレスでうつ症状がある、睡眠に影響があるなど、二次 的な症状が出ている(いま一番お辛い症状の治療から始めましょう)
⇒通常初診予約 - 診断書が欲しい、精神障害福祉手帳を取得したい
⇒まずはお電話でご相談ください。
※ 事前にケースワーカーによる聞取りを行う場合がございます。 - 未診断だけどショートケアを利用したい
⇒発達障害外来 初診予約
発達障害の診断が出ている方
- コンサータ服用中で転院希望
⇒通常初診予約
※ コンサータ登録医師の予約枠をご案内させて頂きます - ショートケアを利用したい
⇒通常初診予約 - セカンドオピニオン希望
⇒まずはお電話でご相談ください。
自費となります。(16,500円)
※必ず主治医の紹介状をご持参ください。
必ずお電話でご予約のうえご来院ください。
初診予約専用電話: 044-934-8505
初診専用電話 受付時間: 10:00~ 12:30、 14:30~ 16:00